今回は1日に一回は聞くであろう救急車のサイレンについて記事にしていきます。都内ですと救急車のサイレンを1日に何度も聞くのではないでしょうか。
そんな救急車のサイレンに対してどんなイメージを持っているでしょうか。サイレンに集中して聞いてみると初めて気付くこともあるかもしれません。例えば救急車が近くなれば、サイレンの音が高く聞こえ、遠くなればサイレンの音が低くなる。こんな現象もあります。そんなサイレンの音に苦情を漏らす方も少なくありません。
サイレンの音はどれ位なのか、なぜ苦情になるのか、サイレンの豆知識などを紹介していきます。
サイレンに対する苦情が
なぜ救急車のサイレンの話題が上がったのか。実は救急車のサイレンに対する苦情が消防本部に多く寄せられているとのこと。しかし、苦情が寄せられていることは以前もありました。2017年から2019年には100件近く、しかし2020年には142件と半数近くも増加しております。その理由にはコロナ禍によるストレスが影響しているのではないかと考えられています。『深夜での住宅街ではサイレンの音を消して欲しい』、『眠った子供が起きてしまう』苦情の内容はこの2つがメインです。しかし、いくら苦情が増えようとサイレンの音量は法律で決められているため、一定の音量より小さくすることはできません。
救急車などは現場に急行、緊急で走行する際にはサイレンを鳴らし、赤色の蛍光灯をつけることが義務付けられています。そのサイレンの音は前方20メートルの位置において90dB以上120dB以下と決められています。その90dB以上120dB以下とはどのくらいの大きさなのか。
90dBはカラオケ音や犬鳴き声と等しく人の声の大きさで例えると怒鳴り声ほどの大きさに値します。
次に120dBは飛行機のエンジンの近くや落雷の音と等しく、人の声の大きさでは表せないほどの大きさです。しかし、これは間近で聞いた時の大きさ、救急車のサイレンを間近で聞くわけではないのでこれほどの大きさにはなりません。とはいえ建物内にいても音が聞こえることには納得できるほどの大きさですよね。
サイレンの音が大きい理由
これほどの大きさだったら苦情が入るのもおかしくありません。サイレンの大きさにはれっきとした理由があります。救急車は車体が大きいため下が見えづらいのです。
そのため、夜間にサイレンなしで走行すると歩行者や自転車を轢いてしまう可能性があります。それを防ぐため夜間であってもサイレンで注意喚起しているとのこと。
次にサイレンの豆知識を紹介していきます。
救急車のサイレンには2種類ある
救急車のサイレンといえば『ピーポーピーポー』ですが、状況によっては『ウーウー』が使われることがあります。
どのような使い分けなのでしょうか。昔は『ウーウー』だけでした。救急車のサイレンは状況によって2種類使い分けられているのです。かつては消防車と同じサイレン音『ウーウー』が『ピーポーピーポー』に変わった理由は具合の悪い人への配慮だと言います。『ウーウー』という音は助手席の救急隊長が赤信号や交差点を渡る際に操作して使用します。
まとめ
以上サイレンの音の大きさや豆知識などを紹介していきました。サイレンに2種類の音があり使い分けられていることを知っていましたか。初耳の方も多かったのではないでしょうか。次に救急車のサイレンを聞いた時には是非今回知ったことを思い出してみてください。