しいたけのゆで時間って、意外と知らない人が多いですよね。
「丸ごとのときは?」「カットしたらどうするの?」「栄養は逃げない?」そんな疑問を持ってこのページにたどり着いたあなたに、しいたけの茹で方をやさしく丁寧に解説します。
この記事では、丸ごと・カット別のゆで時間、火の通し方のコツ、栄養を逃さない方法、さらに活用レシピまで完全網羅!
この記事を読めば、しいたけをもっと美味しく・効率よく調理できるようになりますよ。
ぜひ最後まで読んで、明日からの料理に活かしてみてくださいね
目次 [表示]
しいたけのゆで時間と基本の茹で方を徹底解説
しいたけのゆで時間と基本の茹で方を徹底解説します。
それでは、順番に見ていきましょう!
①丸ごとの場合は3〜6分が目安
しいたけを丸ごと茹でる場合の加熱時間は、おおよそ3分〜6分が目安になります。
大きさによって火の通りが変わるので、小ぶりなら3分程度、大きめなら5〜6分と調整してみてください。
見た目のポイントとしては、カサがややしんなりして柔らかくなっていれば中まで加熱できていますよ。
中が白っぽくて固いようなら、まだ火が通っていないので追加で加熱してくださいね。
加熱後は粗熱を取ってから使うと味がなじみやすいですよ~!
②カットした場合は1〜2分でOK
しいたけをカットした状態で茹でるときは、断面から火が通りやすいので1分〜2分でOKです。
とくに薄切りの場合は、湯通しするような感覚でさっと茹でるだけで十分です。
煮すぎてしまうとクタクタになって食感が悪くなっちゃうので、様子を見ながら引き上げてください。
短時間で火が通るので、タイマーで1分測ってサッとザルにあげるとちょうどいい仕上がりになります。
ナムルや和え物にする場合にも、この茹で加減がベストですよ!
③水から茹でるのが旨味アップのコツ
しいたけを茹でるときは、お湯からではなく「水から茹でる」ことがポイントなんです。
というのも、しいたけの旨味成分であるグアニル酸は60〜70℃あたりでじわじわと引き出されていくんですね。
いきなり熱湯に入れると、表面だけ火が入って中の旨味が出てこないこともあるんです。
水からじっくりと温度を上げていくことで、しいたけの香りも味も最大限に引き出せますよ。
鍋に水と一緒に入れてから中火で加熱する、これが旨味を逃さないコツです!
④茹ですぎによる栄養ロスに注意
しいたけにはビタミンB群やカリウムなどの水溶性栄養素がたっぷり含まれています。
でも、それらの栄養素は茹ですぎるとお湯の中に流れ出てしまうんです…!
長く茹でれば安心、と思いがちですが、それが逆に栄養をムダにする原因になります。
ベストな茹で時間を守ることで、栄養素も食感もどちらもキープできます。
茹でたお湯(茹で汁)には旨味と栄養が含まれているので、スープなどに再利用するのもおすすめですよ〜!
⑤生焼けはNG!安全性にも配慮
しいたけは基本的に「生食NG」の食材なんです。
火がしっかり通っていないと、食中毒や「しいたけ皮膚炎」などのリスクもあるので注意が必要です。
見た目で加熱が不十分そうな場合は、少し長めに加熱しましょう。
特に鍋料理などで他の食材と一緒に入れる場合は、上に乗せて蒸し焼き状態にすると安全に火が通せます。
美味しくて安心して食べられるよう、しっかり加熱してからいただきましょうね!
茹で方別で見るしいたけのベストな火入れ方法
茹で方別で見るしいたけのベストな火入れ方法を紹介します。
それぞれの方法にコツがあるので、用途に合わせて選んでくださいね!
①鍋で茹でるときの手順とポイント
まず定番なのが、鍋で茹でる方法ですね。
基本の手順はとてもシンプルで、しいたけを石づき処理して水から鍋に入れ、中火でじっくり加熱するだけです。
ポイントは、しっかり沸騰させずに、沸く直前くらいの温度を保ちながら3〜6分加熱すること。
旨味成分のグアニル酸が引き出されやすい60〜70℃前後を意識して火加減を調整しましょう。
とくに鍋で加熱する場合、茹で汁をスープや味噌汁などに再利用することで、栄養もまるごと摂取できますよ!
②電子レンジで時短調理する方法
忙しいときに便利なのが、電子レンジでの加熱です!
耐熱皿にしいたけを並べ、ふんわりラップをかけて600Wで約1分加熱すればOK。
ラップをすることで、しいたけの水分が飛ばずに蒸し焼き状態になり、ふっくらジューシーに仕上がります。
厚切りや大きめのしいたけの場合は1分半〜2分くらい様子を見ながら加熱してください。
レンジは水を使わないので、栄養素が流れ出ないという点でも実はかなり優秀な方法なんですよ〜!
③蒸し焼きにして旨味を閉じ込めるコツ
フライパンで蒸し焼きにするのも、しいたけの旨味を逃がさないおすすめの調理法です。
やり方はとっても簡単で、フライパンにクッキングシートやアルミホイルを敷いてしいたけを並べ、少量の水を入れてフタをするだけ!
中火で2〜3分加熱すれば、ふっくらジューシーに蒸しあがります。
この方法なら水に触れないので、旨味も栄養もぎゅっと閉じ込めたまま加熱できます。
塩や醤油、ごま油を軽くたらしてそのまま食べるのが美味しいんですよ〜!
④スープで煮ると栄養も余さず摂れる
しいたけはスープの具材として使うと、茹で汁ごとまるっといただけるので、栄養を無駄なく摂ることができます。
味噌汁や中華スープ、和風だしの煮物などに入れて、弱火でコトコト煮るのがベストです。
カットしている場合は1〜2分、丸ごとなら3〜5分くらいでOK。
しいたけから出た旨味がスープ全体に広がって、驚くほど深い味わいになりますよ。
冷蔵庫に余っているときは、スープに入れて一石二鳥で栄養も摂っちゃいましょう!
しいたけを茹でる前の下処理と注意点
しいたけを茹でる前の下処理と注意点について解説します。
美味しく、安全にいただくために、基本の処理はしっかりやっておきましょうね!
①石づきと軸の正しい取り方
しいたけの石づきってご存じですか?
これは、しいたけの根元にある固くて黒っぽい部分のことで、ここは食べられないので取り除きましょう。
包丁で石づきをスパッと切り落とすのが基本です。
そのあと、カサと軸を分けるのがベスト。
軸は少し硬めですが、食べられる部位なので、包丁で小さくカットして活用するのがおすすめですよ!
②水洗いNG!旨味と香りを逃がさない方法
しいたけは基本的に「水洗いしない」のが鉄則です。
というのも、水で洗うとしいたけの香り成分やグアニル酸といった旨味成分が流れ出てしまうからなんです。
せっかくの風味や食感が損なわれてしまってはもったいないですよね。
多くのしいたけは菌床栽培なので、もともと土などはついておらず衛生的です。
だからこそ、軽く表面を整えるだけで十分なんですよ〜。
③汚れが気になるときの対処法
とはいえ、「見た目がちょっと気になる…」というときもありますよね。
そんなときは、水で流すのではなく、濡らしたキッチンペーパーや清潔な布で軽く拭き取るのがベスト。
こすりすぎると表面が傷んでしまうので、やさしくポンポンと押さえる感じでOKです。
細かい汚れやゴミが付着していたら、竹串などでそっと取り除いてください。
これだけで見た目も気にならず、栄養も風味もそのままキープできますよ!
④カットする場合のベストな厚み
カットして使う場合、厚さはとっても大事なポイントです。
味噌汁やスープなどでは火の通りを早くしたいので「薄切り」が便利。
だいたい5mm〜7mmくらいが目安です。
炒め物やメインの具材にするなら、1cmくらいの厚切りにすると食べ応えもあって◎。
ただし、厚くしすぎると加熱時間が長くなるので、その分の調整もお忘れなく!
茹でたしいたけの活用レシピとアレンジ術
茹でたしいたけの活用レシピとアレンジ術をご紹介します。
茹でたしいたけは、ほんの少しの工夫でめちゃくちゃ美味しくなりますよ〜!
①ポン酢やごま油でシンプルに
まず一番簡単でおいしいのが、茹でたしいたけにポン酢やごま油をかけて食べる方法。
茹でたあとに軽く粗熱をとって、お皿に盛り付けてポン酢をひとたらし。これだけで驚くほど旨味が引き立ちます!
ごま油をかけると一気に香ばしさが増して、食欲をそそりますよ〜。
ちょっと塩をふってみたり、七味を足しても大人の味に仕上がります。
あと一品ほしいときや、ヘルシーなおつまみにもぴったりです!
②ナムルや和え物にする
茹でたしいたけを使って作るナムルや和え物もおすすめ。
しいたけを細切りにして、ごま油、醤油、すりごま、少しの塩を混ぜるだけで簡単にナムルが完成!
にんじんやほうれん草と一緒に和えると、彩りも良くてお弁当にも使えます。
和風の味付けが好きな方は、めんつゆや白だしを使って「だし香る和え物」にしてもおいしいですよ。
しいたけは旨味が強いので、ほかの野菜と合わせると全体の味がグッと引き立ちます!
③ホットサラダにして栄養たっぷり
サラダにしいたけ?と思うかもしれませんが、実は「ホットサラダ」にすると相性抜群なんです!
茹でたしいたけに、温野菜(ブロッコリー、にんじん、アスパラなど)を加えて、お好みのドレッシングで和えるだけ。
ポイントは、オリーブオイル系のドレッシングを使うとビタミンDの吸収率が上がること!
ダイエット中の方にもおすすめの、低カロリーで栄養バランスの良い一品になります。
お肉や魚料理の副菜にもぴったりですし、彩りもよくて食卓が華やかになりますよ〜♪
④炒め物の具材として再加熱もアリ
茹でたしいたけは、そのまま炒め物に使うのもアリなんです。
一度茹でてあるので、炒め時間も短縮できるし、油との相性もバッチリ!
豚肉や鶏肉と一緒に炒めて、醤油ベースやオイスターソースで味付けすれば、簡単なのにお店みたいな味に仕上がります。
冷蔵庫で余ってしまった茹でしいたけも、こうやって活用すればムダになりません。
炒めることで香りが立って、再加熱なのにジューシーさもアップ。ぜひお試しあれ!
知って得する!しいたけの栄養を逃さないコツ
知って得する!しいたけの栄養を逃さないコツについてお届けします。
しいたけって、ただ茹でるだけじゃもったいないんです! 栄養をしっかり取るためのコツ、覚えておきましょうね。
①ビタミンB群・カリウムを守るには?
しいたけには、ビタミンB1・B2・ナイアシンといったB群が豊富に含まれています。
さらに、体のむくみを防ぐカリウムも多く、健康維持にはとっても心強い食材です。
でも、これらはすべて水溶性の栄養素なので、長時間の加熱や茹で過ぎでどんどんお湯に溶け出してしまうんですね。
だからこそ、茹でる時間は最小限に、そして火加減は中火以下でやさしく調理するのがベスト。
また、カットせずに丸ごと茹でると、断面から栄養が流れ出にくくなりますよ!
②茹で汁もスープに活用しよう
しいたけを茹でたあとの茹で汁、捨てていませんか? 実はこれ、めちゃくちゃもったいない!
茹で汁には、ビタミンやカリウムだけじゃなく、グアニル酸という旨味成分もたっぷり含まれています。
そのまま捨てるのではなく、お味噌汁やスープに活用すれば、栄養も旨味もまるごと摂取できます。
和風スープやリゾットのだし代わりにするのもおすすめです。
冷蔵庫に入れておけば、次の日の料理にも使えるので、とっておいて損はないですよ!
③脂溶性ビタミンDの吸収を高める工夫
しいたけには、脂溶性のビタミンDも含まれているんですが、これ、油と一緒に摂ることで吸収率がグンとアップするんです。
だから、茹でたあとにごま油やオリーブオイルをかけたり、炒め物にして再加熱するのが理にかなってるんですね。
特にビタミンDは、骨の健康を保ったり、免疫力を高めるのに欠かせない成分。
シンプルに茹でただけだと吸収しにくいので、油を活用して効率よく摂取しましょう!
ダイエット中でも、少量の良質な油ならむしろ栄養の味方になりますよ〜!
④時短&美味しさを両立するテクニック
しいたけを調理するとき、「栄養は守りたいけど、時短もしたい」って思いますよね。
そんなときに使えるテクニックは、電子レンジや蒸し焼きをうまく活用すること。
どちらも水を使わない分、栄養素の流出が少なくて済むんです。
さらに、味の染み込みも良くなるので、少ない調味料でも美味しく仕上がります。
時短でも栄養たっぷりなしいたけレシピ、どんどん取り入れていきましょうね!
まとめ|しいたけのゆで時間と調理法を知って美味しく栄養を摂ろう
しいたけの茹で時間は、加熱しすぎると栄養や旨味が流れてしまうので、丸ごとなら3〜6分、カットしたものは1〜2分が基本です。
水から茹でることで旨味成分をしっかり引き出すことができますし、茹で汁まで活用することで、栄養もムダなく摂取できます。
調理の前には石づきの処理や洗い方などにも注意して、香りや食感を損なわないようにしましょう。
また、ポン酢でさっぱり食べたり、ナムルやホットサラダなどアレンジレシピも豊富なので、食卓の一品としても優秀です。
栄養を逃がさず、美味しく食べる工夫をすれば、しいたけは日常使いの最強食材になりますよ