今回は医学部の合格率が2013年以来女性の方が高くなったことについて紹介していきます。今まで医学部の合格率といえば男性の方が多く、女医は珍しいとされてきました。また、入試において男女差別により合格者の男女比が操作されるなど女性の方が不利とされてきました。その中で医学部の合格率が男女逆転した理由を解説していきます。また、それには働き方改革は関係しているのかどうかなど色々な視点で考えていきます。この記事を読むことで医学部受験の事情などを理解することができます。是非最後までお読みください。早速解説していきます。
3年前医学部入試での男女比の操作が発覚して3年の月日が経った今現在医学部における合格率が男女逆転しています。文部科学省や保団連などの集計を参考にすると2021年度の男女別の合格率は男性13,51%、女性13,60%と女性の方が医学部合格率が高いことが発表されました。男性の合格率の方が女性の合格率より高い大学は81校中36校で45%と男性の合格率が女性の合格率に負けてる大学が多いとされています。合格率で言うと女性の方が高いとされていますが、医学部の受験者数が男性の方が6万人、女性が4万人と男性の方が圧倒的に多いため、合格者数は女性より男性の方が多いです。
2013年からの文部科学省による毎年の男女別合格率の公表により、男女差別のない公平な入試が実施されやすくなったとのことです。
合格率は女性の方が高くとも受験者数は男性の方が圧倒的に多いです。その原因はなんなのか。それは出産や育児による女性医師の離職が考えられています。過酷な医師としての仕事を抱えながら、育児や出産をするのは到底難しいとされています。そのため、育児や出産に伴い女性医師の離職が相次いでいるのです。
そのため、入試による差別が解消しようとも、女性医師の離職により医者の深刻な人員不足になることを危惧されています。育児や出産による離職を踏まえ、フルで働けないと思われながら扱いを受けている女性医師も少なくありません。働き方改革により、男性医師の仕事量を減らして、家庭に割く時間も増やし女性医師も働けるのではないかと考えられています。
大学側も入試において女性は育児や出産で働けなくなると考えています。しかし、男性、女性ふくめ医師の働き方が過酷で、育児を女性だけで負担すると考えているところに問題があるのではないかと指摘されています。まさにその通りですよね。働き方改革によって、一部の医師は年間1860時間まで認めるという形式に。一般社会の視点で見ると過労死ラインを超えているブラック企業以上の残業時間ですよね。
一般社会におけばそう考えられる残業時間ですが、医師によるとこれでも残業時間がとっても減ってくれたと歓迎する医師が大半だと言います。働き方改革前の医師はどんだけ残業時間が多いのか考えるだけで気の毒になりますよね。以上医師による過労や働き方改革、男女差別について考えていきました。
まとめ
以上医学部入試における男女の合格率、医師による過労、働き方改革に関して考えていきました。いかがだったでしょうか。医師に対しての考え方も変わったでしょうか。大学側による女性医師に対する考えからなる男女差別やその男女差別を解消するべく働き方改革など考えるべき社会問題がありますよね。是非社会問題に関しての自分の意見を持って欲しいと思いました。最後までお読みいただきありがとうございました。